土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
最新号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
和文論文
  • 夏 吾太, 田中 勝也
    2018 年 74 巻 3 号 p. 110-116
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/20
    ジャーナル 認証あり
     本研究の目的は,日本の農業分野における環境直接支払制度を対象として,その普及に関する決定要因を明らかにすることである.この目的のため,現在の支払制度である環境保全型農業直接支払交付金が開始された2011(平成23)年からデータが利用可能な2014(平成26)年までの期間について,都道府県レベルのパネルデータを構築し,経済・社会的な諸要因が,普及に与える影響を定量的に分析した.分析では,都道府県ごとの観測されない異質性を考慮するため,Pooled OLSに加えて固定効果モデルおよび差分モデルによる推計をおこなった.分析の結果,環境直接支払の普及水準は,面積あたり交付金額や営農状況,高齢化の度合いなどの諸要因により,複合的に規定されることが示された.
  • 吉川 美穂, 張 銘, 栗栖 太, 豊田 剛己
    2018 年 74 巻 3 号 p. 117-125
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/20
    ジャーナル 認証あり
     微生物分解による嫌気・好気連続処理は,揮発性有機化合物(VOCs)による複合汚染浄化の有望技術である.本研究は,クロロエチレン類を嫌気分解後,トルエン,ベンゼン,ジクロロメタンを好気分解するコンソーシアムにおいて,安定同位体プローブ法による好気分解微生物の同定を目的とした.コンソーシアムに1種の13C-VOC及び他2種の12C-VOCsを添加後,経時的に抽出したDNAを密度勾配遠心分離で分画し,細菌叢を解析した.13C-トルエン及び13C-ベンゼンの添加で,それぞれPseudomonas stutzeri及びPseudomonas alcaligenes近縁細菌のDNAが重比重画分へシフトした.これらの細菌が,嫌気・好気連続処理において各々の汚染物質分解を直接的に担う微生物であると推察された.
  • 勝見 武, 大塚 義一, 三方 浩允, 切川 卓也
    2018 年 74 巻 3 号 p. 126-141
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/20
    ジャーナル 認証あり
     災害廃棄物処理の計画と実行にあたっては,必要な資機材の選定と処理システムの構築ならびに再生利用を含む受入先の確保等の方針を決定することが必要だが,より合理的な方針を設定するためには,処理プロセスにおける組成と量ならびにその構成関係の解明が求められる.そこで本研究では,東日本大震災による災害廃棄物処理について,情報通信技術により取得・蓄積された岩手県山田地区(山田町)と久慈地区(野田村及び久慈市)の実績データの分析により処理の実態を検証するとともに,高度分別処理による指標として,高度分別処理前後の各組成の質量割合を関係づける「分別係数」を定義し,その算出を行った.その結果,処理の進捗に応じた構成関係の変化が定量的に示されるなど,処理システムの構築に有用なデータが得られた.
  • 毛利 光男, 設樂 和彦, 石鍋 誠一, 田中 仁志
    2018 年 74 巻 3 号 p. 142-151
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/20
    ジャーナル 認証あり
     本研究は,デカンタ型遠心分離機による微細粒分の分級の実態と操作因子(RCF, feedのDS, feed体積流量)が分級性能,特に50%分級径とUFへの質量回収率に与える影響を詳細に把握することを目的とした.Qfeed/Σ, すなわちfeed流量を遠心沈降分離面積Σで割った値に対して質量回収率EUFの値は直線的に減少すること,Qfeed/Σに対して50%分級径D50Cの値は直線的に増加すること,EUF値はD50Cに対して直線的に減少することが判明した.D50C近傍の細粒分を多く含む土壌では,EUF値のバラツキが大きかった.実験から得られたD50Cの値は自由沈降を仮定した遠心沈降の理論値と大きく異なった.土壌微細粒分の遠心沈降では,(a)干渉沈降の影響を大きく受けること,(b)微細な粒子が球形と異なる形状であること等が推察された.
feedback
Top