土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
最新号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
和文論文
  • 古川 靖英, 小林 剛, 保高 徹生, 本藤 祐樹, 藤江 幸一
    2018 年 74 巻 4 号 p. 152-164
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/20
    ジャーナル 認証あり
     地価下落に伴い,都市の空洞化を促進させるブラウンフィールドの更なる増加が懸念される.ブラウンフィールドの発生抑制には対策費用の低減と工期確保が急務であるが,多くの揮発性有機塩素化合物(CVOC)汚染サイトでは対策費用の高い掘削除去や多くのエネルギーを消費する地下水揚水が選択されている.本報では新たな評価手法であるサステナブルアプローチの有効性を明らかとすべく,CVOCによって汚染されたサイトを題材に,従来の簡便なコストベース,リスクベースの手法との比較検討を行った.6つの対策技術比較を行った結果,サステナブルアプローチでは,これまで評価が困難であった対策後の地上部の土地利用方法や交通事故を始めとする周辺社会への影響について,他の環境負荷や対策費用等のコスト等と並列に評価することが可能であった.
  • 稲積 真哉, 三浦 俊彦, 井出 一貴, 高田 尚哉, 光本 純, 守岩 孝祐
    2018 年 74 巻 4 号 p. 165-175
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/20
    ジャーナル 認証あり
     一連の研究は,除去土壌の分級・分別処理における新たな土質改良材として速効型中性系土質改良材の開発を目的としている.本研究では,速効型中性系土質改良材による土質改良機構を種々の物理分析を通じて検証している.その結果として,(1) 速効型中性系土質改良材による改良効果は砂質土ならびに粘性土のいずれの対象土質に対しても顕著であり,特に砂質土の場合は高含水条件において改良効果をより期待することができる,(2) 速効型中性系土質改良材は,土中間隙水の水分吸収のみに基づく改良である,(3) 砂質土と粘性土に対して速効型中性系土質改良材による改良効果が異なる原因の一つは,粘性土中において速効型中性系土質改良材では吸水できない高い保持力を持つ水分が残っており,団粒構造を完全に分散するまでに至らないことを考察している.
和文報告
  • 石田 哲朗, 野澤 宏斗, 山中 貫右, 神山 藍, 本多 良助
    2018 年 74 巻 4 号 p. 176-187
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/20
    ジャーナル 認証あり
     産業廃棄物である下水汚泥,上水汚泥,伐採材・建設発生木材等を主原料とし,接合剤として蒟蒻の飛翔廃棄粉のとび粉を混入した緑化基盤材と有機系生育基盤材に高分子系樹脂を混入した生育基盤材の本格的な吹付け施工を学内の斜面で行った.それぞれの生育基盤材の土壌硬度や保水性の物理的性質,pH,EC,CECおよび全窒素量などの化学的性質ならびに植被率や分光反射特性から植生状況を長期間に渡り計測し適用性を総合的に評価した.結果から,とび粉は高分子系樹脂に劣ることなく,十分にその接合剤としての役割を果たし,提案する緑化基盤材は斜面被覆材として再資源化できると同時に,産業廃棄物の処理・処分の促進と,その自然への還元も図れることを示した.
feedback
Top