2011 年 67 巻 6 号 p. II_11-II_18
本研究では,使用済み小型家電10品目のアンケート調査に基づき,今後の使用済み小型家電のリサイクルシステムの構築について考察を行った.男女別では使用済み小型家電のリサイクルに関する知識に差異はあるものの,どちらもリサイクルの重要性を認識している.年齢層別では若年齢層ほどリサイクルに対して積極的である.小型家電の処理・処分に支払う負担金額の算定結果では全年齢層1,091円に対し,若年齢層1,522円,中年齢層1,531円,高年齢層560円と大きな差異がみられた.そのため小型家電の回収・リサイクルシステムを今後構築するには,居住地域の年齢構成を考慮した身近な場所での回収が必要であることが示唆される.