抄録
日本で今後,顕在化の懸念される土壌汚染によるブラウンフィールド問題の解決に向けて,土壌汚染サイトの有効な利用方法に関する住民の意識調査を行った.調査方法は便宜的抽出によるインターネット調査で,定性的な評価と,取り組むべき課題を検討した.得られた結果としては,土壌汚染が存在している状況での土地利用について半数以上が容認しており,その形態には,駐車場,倉庫,事務所が多く,住宅は少なかった.また,土壌汚染のリスク認識は十分ではないことや,海外のリスク管理型を導入した土壌汚染施策を知っている層ではリスクコミュニケーションによる土壌汚染問題の解決についての否定的印象が相対的に少ないことから,土壌汚染のリスクについての啓蒙活動の取り組みには再考を要すると考える.