抄録
河川における種々の活動は,川と人,人と人をつなく効果があり,特に川の学習は自然を学ぶ機会であり,世代間交流を促すという意味でも非常に重要である.本研究では中国地方の一級水系河川を対象として,河川環境の保全・再生活動の変遷や活動内容間の関係性を明らかにした.また,川の学習活動に着目し,活動創始に関する要因分析とポテンシャル評価を行った.この結果,川の学習活動の創始や継続には小学校と流域連携が大きく影響することが分かった.さらに,活動創始のポテンシャルマップから活動が起こりやすい河川区間を具体的に挙げ,住民活動活性化のための方策について検討した.