土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第50巻
活性汚泥と消化汚泥を用いたAnammoxグラニュールの培養および阻害因子の解析
張 彦隆牛 啓桂李 玉友
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2013 年 69 巻 7 号 p. III_515-III_522

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抄録

 本研究では脱窒素活性汚泥と嫌気性消化汚泥を接種し, 人工廃水を用いたUASB型Anamnox反応槽の連続実験を行った. 140日間の培養を経てAnammox反応槽の稼動に成功し, アンモニア性窒素の除去率は995%に達した. その後HRTを段階的に24hから3hまで短縮して窒素の負荷を上げた. 定常状態におけるNH4+とN02-の消費モル比は1.0~1.1の範囲にあった. TN除去率は90%以上であった. 連続実験において, FAとFNAの濃度がそれぞれ20mg/L, 7μg/Lを超えたとき, Anammox反応は60%阻害された. 回分実験では, FAとFNAの濃度がそれぞれ78mg/L, 30μg/Lを超えたとき, Anammox反応の低下が見られた. 一度基質による阻害を受けた後回復させたAnammox細菌は基質阻害への耐性が強くなる傾向が見られた.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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