抄録
紫外線発光ダイオード(UV-LED)は小型,堅牢,無水銀などの特徴を持ち,優れた紫外発光光源として,従来の紫外線ランプでは実用化が難しい用途・分野への適用が期待されている.本研究では,環状外照式のUV-LEDモジュールを作製し,UV-LEDを利用した水消毒装置の有効性を実験およびシミュレーションによって評価した.実験では,大腸菌および大腸菌ファージQβにおける不活化効果を定量し,同時に行ったCFD解析ソフトウェアによる装置内の水流の解析から,モジュールの不活化効果が装置内の水理条件に大きく影響を受けることを明らかにした.さらに,装置内の線量率分布および流速分布のシミュレーションから,環状外照式モジュールの有する不活化特性を明らかにし,UV-LEDを用いた水消毒装置の開発に資する知見を得た.