抄録
本研究では,戸建住宅の給排水設備に節水機器を導入し,節水機器導入時における浄化槽からの温室効果ガス排出量の調査,算定を行った.節水機器導入後,浄化槽からのCH4排出のピーク比は増大したが,嫌気好気循環運転を実施することで,CH4排出は緩和された.浄化槽と水使用に係る温室効果ガス排出量を併せると,当初の節水機器導入前,嫌気好気循環運転なしの条件で最も高く,671.6 kg-CO2 eq/戸・年と算定された.一方,節水機器を導入し,嫌気好気循環運転をすることで温室効果ガス排出量が削減され,418.2 kg-CO2 eq/戸・年と算定された.これらの結果より,節水機器と浄化槽嫌気好気循環運転を組み合わせることにより,約38 %の温室効果ガス排出量を削減することができた.