2006 年 62 巻 4 号 p. 609-617
阪神・淡路大震災以降,鋼橋の支承をゴム形式に取り替える施工が行われてきているが,支承が鋼形式からゴム形式に変更になった際には,支点近傍の応力集中が懸念される.鋼形式からゴム形式に変更した場合の支点近傍の応力集中をFEM解析により求めた.また,支点付近に取り付けられた小型の補強リブについて,その効果を鋼製支承,ゴム支承の場合で調べた.ゴム支承は鋼製支承と比較して,常時,地震時ともに支点近傍に発生する応力は低く,支承取替えには有効であると言える.小型の補強リブについては,ゴム支承の場合には効果が確認できたが,鋼製支承の場合には必要性を確認することができなかった.