抄録
耐候性鋼橋梁の建設数は増加するものと予想されるが,本来の防食性能を発揮させるためには,耐候性鋼材の特性ならびに使用環境について理解することが必要である.本報では九州・山口地域の耐候性鋼橋梁を対象としたさび外観調査結果をもとに,さび外観評点と環境要因との関係を検討した.構造データ,地形データおよび気象データを説明変数とした数量化理論I類による分析から,さび外観評点には離岸距離のみならず平均気温や降水日数が影響することが明らかとなった.また,数量化理論I類により得られる回帰式を用いて九州・山口地域の橋梁のさびレベル推定を行った結果,推定値と調査値は良い対応が見られた.