土木学会論文集F
Online ISSN : 1880-6074
ISSN-L : 1880-6074
和文論文
パイプルーフ設計法としての弾性支承上梁モデルとその設計パラメータの提案
大谷 達彦進士 正人千々和 辰訓
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 4 号 p. 450-462

詳細
抄録
 都市NATMを採用する場合,地表面沈下を抑制するための補助工法として,パイプルーフ工法がしばしば用いられる.パイプルーフ工法は,沈下抑制を目的とした先受け工法の中でも,特に高い沈下抑制効果が期待されているにもかかわらず,その抑制効果に着目した設計法が確立されていないのが現状である.
 本論文では,都市NATMを採用したトンネルを安全かつ合理的に施工するために,パイプルーフ工法の沈下抑制効果の発生メカニズムについて三次元数値解析により明らかにする.そして,パイプルーフ鋼管の支点部の沈下が地表面沈下に大きく影響することを示した上で,その支保メカニズムを表現する弾性支承上梁モデルとその設計パラメータの設定方法を提案する.
著者関連情報
© 2008 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top