埋立地から人体曝露までの多種多様な経路を可能な限り含み,かつモデル構造が単純で理解しやすい埋立地由来の健康リスク評価モデルを作成した.作成したモデルを用いて仮想の一般廃棄物埋立地の建設により生じる健康リスクを算出した.その結果,標準的な条件を有する一般廃棄物埋立地を建設することにより増加するリスクは,埋立地建設前の健康リスク(バックグラウンドリスク)と比較して非常に小さいことが示された.また埋立地特性,気象条件,地域・土壌特性,水利用特性・食生活に関わるパラメータについて感度解析を行い,どのような因子が健康リスクに大きな影響を及ぼすのかを調べたところ,埋立地特性に属するパラメータが健康リスクに大きな影響を及ぼすことが示された.