土木学会論文集G
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和文論文
泥炭土のガス拡散・透気特性に脱水収縮が及ぼす影響
飯塚 健仁川本 健小松 登志子長谷川 周一
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2008 年 64 巻 3 号 p. 242-249

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抄録
 泥炭地湿原は,温室効果ガスであるメタンの自然界における主要な放出源として注目を集めている.土地利用改変による地下水位の低下,それに続く不飽和帯の増加がメタンや二酸化炭素の放出量変化に及ぼす影響を評価するためには,泥炭土中のガス拡散・透気特性を適切に把握する必要がある.本論文では,北海道美唄地区の泥炭土を対象とし,試料の水分量を飽和状態から風乾状態まで変化させ,土壌ガスの拡散・移流を規定するガス拡散係数・透気係数の測定を行った.泥炭土のガス拡散係数・透気係数は脱水収縮に伴う土壌間隙構造の変化を強く反映した.そして,土壌間隙特性を表す指標を整理した結果,泥炭土のガス輸送機構は内間隙と外間隙からなる泥炭土中間隙の水分状態に応じて,大きく3つに区分されることが示唆された.
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© 2008 社団法人 土木学会
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