抄録
近年,土木分野では主要な建設資材である骨材の枯渇化を背景に,代替骨材の安定供給と安全担保が課題となっている.特に,銅やフェロニッケル等を製錬する際に副生する非鉄金属スラグは品質管理された工業製品であり,天然砂や他のスラグ類に比べて品質のばらつきが小さいものの,供用性や安全性等のデータ集析が不十分なことから道路用骨材としての規格化には至っていない.そこで,本研究では非鉄金属スラグの道路用骨材としての適用性を明らかにするため,スラグ単体での安全性と骨材物性を評価し,これらが混合物に与える影響と供用性及び環境安全性を室内実験,試験舗装から検証した.この結果,非鉄金属スラグの道路用骨材としての適用性が確認され,整粒機による形質改良の有効性が認められた.