抄録
本研究では,繰返し凍結融解実験を行い,凍結融解前の土の各種物性値,特に透水係数と間隙比が,凍結融解後にどのように変化するのかを明らかにすることに取り組んだ.実験には凍上性の高い風化火山灰を用い,締まった状態と緩んだ状態の土を想定して,3種類の突固め条件で締固めた.本研究の実験結果から,高い締固めエネルギーで突固めた土の透水係数,間隙比は1サイクル目の凍結融解によって増加すること,低い締固めエネルギーで突固めた土の透水係数,間隙比は凍結融解によって減少することが確認された.凍結融解を繰返し受けることによって透水係数,間隙比は変化していくが,サイクルを重ねるごとにその変化は小さくなっていき,ある一定の値に収束していくことが明らかとなった.