抄録
本研究では,製鉄所構内でのエージング処理工程中における製鋼スラグのpH低減効果を室内で評価するために,室内エージング実験を最長1年間行い,エージング日数の経過にともなう含水比,pH,電気伝導率,炭酸カルシウム含有率の推移を調べた.この際,エージング期間中の加水および撹拌状態が炭酸化の進行に及ぼす影響について検討を行った.得られた結果より,室内エージング処理を施した製鋼スラグのpH,電気伝導率はエージング日数の経過にともなって徐々に低下し,その傾向には含水比の高低が大きく影響していることが示された.また,製鋼スラグの炭酸カルシウム含有率はエージング日数の経過にともなって徐々に増加し,その傾向には含水比の高低が大きく影響していることが明らかとなった.