2017 年 73 巻 1 号 p. 11-22
解析対象をばねで連結した質点系でモデル化する解析手法に対して,ばね係数を弾性係数とポアソン比に基づいて算出する式を導入するとともに,(弾性係数とポアソン比の)入力値の再現に与える影響について連結形式に注目して解析例を示している.本文では,質点間相対変位量から剛体回転量を除去して純粋な変形に対して応力を求める手順も記述している.圧裂試験モデルや中央クラックを有する板の応力・変形解析例を示して,本解析手法が,岩石をはじめとする材料の変形から破壊の発生を表現できる可能性を有する解析法であることを示している.