土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
鋼矢板自立式土留め壁の掘削時および背面側上載圧付与時の変形に関する実験的検討
尾川 七瀬石原 行博北村 精男
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2017 年 73 巻 1 号 p. 62-75

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抄録

 圧入工法は,静的な油圧力を用いて既成の杭/矢板を施工する工法である.すでに施工された杭/矢板から反力を得るので,複数の杭/矢板から成る連続壁が効率よく構築される.筆者らは,土留め壁などの,杭/矢板の連続壁で構成され,適切な根入れ長を有して外力に抵抗する構造を,インプラント構造と称している.本稿では,その一つである傾斜した自立式土留め壁,および,供用中の変形を低減することを意図した新しい形式の自立式土留め壁について,模型実験および現場実験を実施したので,その内容を報告する.後者は,掘削後に壁体頭部に水平力を事前載荷して構築される構造物で,背面側上載圧付与時の変形を抑制する効果を有することが確認された.最後に,掘削時,水平力付与時および背面側上載圧付与時の変形量の推定方法についても言及する.

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