2017 年 73 巻 3 号 p. 266-275
砂質土に所定の割合の竹チップを混ぜ合わせ,これを湿気硬化型ウレタン樹脂で安定化させた「竹チップ混合土」の基本的な力学特性を検証するために,一連の室内実験を実施した.これらの実験結果から,竹チップと砂質土の混合割合や供試体を作製する際の締固めエネルギーの高低が竹チップ混合土の支持力,強度,変形および透水性に多大な影響を及ぼすことを明らかにした.またこれと並行して,竹チップ混合土の歩行者系舗装材としての衝撃吸収・弾力性を相対的に評価するために,試験舗装を施した路面に対して,経過した日数ごとにGB・SB反発試験を行った.その結果,天候の移り変わりや日数の経過に伴って路面の衝撃吸収・弾力性が大きく変化することを確認した.