土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
老朽化対策のためのグラウンドアンカーの追加施工における緊張力管理手法に関する検討
藤原 優村上 豊和福田 睦寿高島 誠長木 大剛
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2019 年 75 巻 1 号 p. 115-130

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抄録

 グラウンドアンカー(以下,アンカー)は,昭和63年の旧土質工学会(現在の地盤工学会)の基準改訂により防食機能が強化されている.基準改訂前に施工された「旧タイプアンカー」は,鋼材の腐食により所定の機能を維持できていないものがあり,NEXCO 3会社が管理する高速道路では,平成27年に事業認可された特定更新等事業において「新タイプアンカー」等の施工による対策を行う方針が示されている.既設アンカーの老朽化対策を目的とした追加アンカーの実施においては,既設アンカーの緊張力を除荷する場合の緊張力管理手法が具体化されていないなどの課題がある.本論は,アンカーの特定更新等事業の現場で既設アンカーの取り扱いについて検討を行い,この結果を踏まえて老朽化対策のための追加アンカーの施工における緊張力管理手法を提案した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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