2019 年 75 巻 4 号 p. 369-385
グラウンドアンカー(以下,アンカー)の緊張力計測機器には様々な種類のものがあるが,一般に歪ゲージの抵抗変化を電気信号に置き換えて緊張力を計測する歪ゲージ式荷重計が用いられている.歪ゲージ式荷重計の計測値は,アンカーへ外力が作用していない状態においても,温度による歪ゲージ自体の熱膨張や収縮などの影響により変化する.この荷重計の計測値と温度が示す特性は,法面の安定を評価するための判断材料となる.アンカーの緊張力は,設計アンカー力などに対する増減割合から状態の判定が行われているが,温度により連続的に変化する緊張力に対しての具体的な評価手法までは示されていない.本論は,荷重計の計測値と温度の相関関係に着目し,温度の影響を考慮したアンカーの緊張力変化について評価した.