2021 年 77 巻 4 号 p. 392-402
個別要素法を用いた土砂流動解析では,計算コストの問題から単一粒径の土砂モデルを用いることが多い.そのため,粒度分布が解析結果に与える影響についてこれまで十分な検討がなされてこなかった.本研究では,土砂の最小粒径と最大粒径を固定し,粒度分布を表現するための粒径の種類の数を変化させることで,粒度分布モデルの違いが土砂の到達特性に与える影響を調べた.その結果,中間粒径を用いて単一粒径とした場合の到達特性では,粒度分布を考慮した条件に比べてリスクを過小評価する可能性があることが明らかとなった.また,特に粒度分布を2種類の粒径のみで表現した場合には到達特性が大きくなる傾向があることを確認した.