2022 年 78 巻 2 号 p. 153-164
キャピラリーバリア(以下,CBと記す)地盤の設計では,CBの限界長の予測や長期的な土中の不飽和浸透挙動を数値解析で検討する必要がある.しかし,数値解析時に必要なパラメータの内,不飽和透水係数の設定時に重要な間隙結合パラメータ,特に粗粒な土の間隙結合パラメータについてはほとんど明らかにされていない.本論文では,鉛直一次元円筒装置を用いて,細粒な土層と破砕貝殻層で構築したCB地盤内の水分移動を土壌水分センサで計測し,その経時的な計測データを基にHYDRUSを用いて逆解析を行ない,破砕貝殻の間隙結合パラメータを同定した.その上で,破砕貝殻を用いたCB地盤の水分上昇遮断実験の水分移動計測結果と同定した間隙結合パラメータを用いた再現解析の結果を比較検討し,同定した間隙結合パラメータの妥当性を確認した.