抄録
我が国では,他者が開発した水理・水文解析モデルを用いて河川流域の水理・水文解析を実施できる基盤となるソフトウェア(汎用プラットフォーム)が使われない環境にあるため,研究成果が分散する,研究成果が河川事業等の事業に迅速に反映されないといった弊害が生じている.そこで,まず,日本国内の水理・水文解析をとりまく幅広い課題を分析した.次に,既存の汎用プラットフォームの開発の経緯や開発仕様を調査し,それらの汎用プラットフォームの国内の課題に対する適応性を分析した.そして,これらを踏まえて,課題を解決するために新たに開発する汎用プラットフォームの開発方針と機能要件を分析し,これらの機能要件を実現するためプログラム設計を行った.