土木学会論文集B1(水工学)
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和文論文
  • 山田 真史, 佐山 敬洋, 山崎 大, 渡辺 恵
    2022 年 78 巻 1 号 p. 7-22
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/20
    ジャーナル 認証あり

     本研究は,高解像度広域分布型水文モデルに河道の測量横断面データを導入する際に課題となる平面位置補正,河道上補間,標高補正等の工程を自動化するアルゴリズムを開発し,一級水系直轄管理区間の72.9%にあたる7734.7kmに計26032の測量横断面を導入した日本全域RRIモデルを構築した.続いて,矩形河道モデルと測量横断面導入モデルとを用いた2018年西日本豪雨の比較再現実験から,観測水位再現精度に測量横断面の導入が及ぼす影響を検討した.実験結果の比較から,特にピーク水位差の平均・標準偏差が−2.04±1.70mから0.14±0.88mに改善し,水位の過小評価バイアスが解消されるなど,本手法での測量横断面導入により,大規模出水に対して広域的に観測水位の再現精度が向上することが示された.

和文ノート
  • 山本 千裕, 小塩 和輝, 野口 寛, 山崎 惟義
    2022 年 78 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/20
    ジャーナル 認証あり

     干潟などにおける環境汚染の指標として酸揮発性硫化物(AVS)が広く使われている.しかし,AVSには硫化鉄などに由来する難溶性の結合硫化物が大量に含まれており生物に対する環境評価の尺度として問題があるとされる.一方,堆積物間隙水に含まれる溶存硫化物は酸素の存在下で不安定であり測定のためには技術や設備を要することから測定例は多くない.著者らは大気中の酸素の影響を軽減しながら堆積物に含まれる間隙水を採取する方法を発明(特許6467577号)し,市販の簡易分析キットと組み合わせて溶存硫化物を現場で簡易に測定する方法を考案した.本方法の精度,再現性を検証したうえで博多湾などで測定を重ねた結果,本法による溶存硫化物測定は硫化水素生成や貧酸素水発生などの環境悪化を反映する有効な環境指標となることが示唆された.

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