土木学会論文集B1(水工学)
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和文論文
  • 吉田 季生, 渋尾 欣弘, 谷口 健司
    2021 年 77 巻 1 号 p. 12-23
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

     大規模な線状降水帯等により広範囲での水害発生が想定される場合,複数河川の氾濫を考慮した水災害リスク評価が必要である.本研究では,梯川及び手取川での同時破堤を想定した氾濫シミュレーションを実施し,浸水深と氾濫流速を用いたリスクランクによる水害リスク評価を実施した.また,各時刻の避難困難度を求め,避難判断水位に達した時刻からの避難可能時間を算定した.同時破堤が発生した場合,二河川の影響を受ける梯川右岸側で浸水深が大きくなった.二河川の影響を受ける地域では,両河川の水位観測所での避難判断水位到達時刻に応じて,避難可能時間算定に用いる水位観測所を変更する必要があることを示した.また,二河川の洪水波の時間差によっては,遅れて避難判断水位に到達した河川を基準とした避難活動が必要な場合があることを示した.

  • 森 泰樹, 杉山 友康, 里深 好文, 栩野 博
    2021 年 77 巻 1 号 p. 24-38
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

     近年,降雨強度が高まる傾向にあり,鉄道では渓流からの土砂流入災害が増加している.鉄道沿線には数多くの渓流があり,危険渓流抽出のための現地調査には時間や労力を有する.また,渓流には,地形や地質等の様々な要因が混在するため,技術者の危険度評価にばらつきが生じる.とりわけ,線路から遠く離れた位置に存在し,かつ広範囲に分布する上流域に対する危険度評価は,膨大な時間と労力を要する上に,技術者によるばらつきが大きくなる可能性が高い.そこで,本論文では,現地調査を伴わず,渓流の上流域の危険度を統一した基準で簡易に評価できる手法について論じる.具体的には,主に数値標高モデルの定量データを用いて危険度を評価できる採点表を作成し,その採点表による評価が,現地調査による評価と概ね一致することを示した.

  • 小田 收平, 小田 耕平, 荒尾 慎司
    2021 年 77 巻 1 号 p. 39-53
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/20
    ジャーナル 認証あり

     概成した合流改善事業は,下水道管理を司る量的制御施設の管理精度が低く効果的な汚濁負荷や豪雨対策に課題も残る.このため,今後の社会的動向を配慮すれば事業運営や維持管理上での問題を含んでいる.

     本研究は,高精度の分水制御が可能な水工学理論とその水理実験検証,これ等を下水道基準図書や実務事例の知見延長で実用化を図った既往研究を受け,合流改善事業後も課題が残る公共用水域の汚濁負荷や居住域の豪雨対策等,都市域の環境と安全に係わる合理的な下水道管路システムの計画手法を提起した.下水道事業の効率化は,管路システムで確実な下水量管理と効果的なストック活用が必須で,本研究の下水流量制御技術活用の管路システムは定量的評価とコスト削減で効果的な事業目的達成に貢献できる.

  • 羽田野 袈裟義, 多田羅 謙治, 永野 博之, 村岡 和満
    2021 年 77 巻 1 号 p. 54-58
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/20
    ジャーナル 認証あり

     堰を有する河川の治水計画の基本となる水面形計算では堰直上流の水位を可能な限り正確に見積もることが求められる.本研究では矩形幅厚堰について堰頂上の流れの状態と対応して流量係数を与えたGovinda Rao and Muranlidharの実験データの解析により越流水深h,限界水深hc,堰厚さLの間の関係をh/hc ~ hc/Lの関数関係として定式化すると共に,その結果をBazinおよび本間の実験データにより検証した.その結果,h/L ≤ 1.6に対応するhc/L ≤ 1.10の範囲では越流水深の実験値/計算値の比が1.0 ~ 1.1程度の値を示し越流水深を若干過小評価して危険側に見積もること,そして刃形堰の関係の成立範囲h/L ≥⁄ 1.6に対応するhc/L ≥ 1.10の範囲でこの比が0.9 ~ 1.0程度の値をとることなどを明らかにした.

和文報告
  • 里村 真吾, 鮎川 一史, 石田 和也, 星尾 日明, 成田 義則, 豊原 裕子, 渡邊 菜月, 神達 岳志, 川島 宏一, 伊藤 哲司, ...
    2021 年 77 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

     平成27年9月関東・東北豪雨災害により,茨城県常総市で多数の避難遅れが発生したことを踏まえ,「マイ・タイムライン」とその検討を進めるための教材を開発し,逃げ遅れゼロを目標とした「みんなでタイムラインプロジェクト」を進めている.その更なる普及に向けて教材を抜本的に改訂するため,常総市内の小中学生の参加を得た社会実験を行った.その結果を踏まえ,小中学生が1時間程度の授業で保護者とともにマイ・タイムラインを作成できる低年齢層向けシート型マイ・タイムライン教材「逃げキッド」を開発した.

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