2018 年 74 巻 4 号 p. I_169-I_174
気候予測情報の類型化に向け,地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測データベース(d4PDF)の日本域降水量を対象とした特徴の把握を行なった.大規模予測情報がどの程度類型化可能かという点を,各分類対象間の距離がクラスタ数の変化と共にどのように変化するかという点から調べたところ,短時間かつ極端な降水量に関しては類型化による特徴的な予測情報の抽出が難しい一方で,一定の時間を合計した降水量,もしくは,再現確率が極端でない降水量を考える場合は,効果的な類型化により特徴的な予測情報を抽出できる可能性が示された.