土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第62巻
ジェット気流が有する比エネルギーの時系列変化と太平洋ブロッキングの形成過程
北野 慈和山田 朋人
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2018 年 74 巻 4 号 p. I_277-I_282

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抄録
 中緯度地域では,ブロッキング発生に伴いジェット気流の異常な蛇行が数週間程度継続し,周辺地域に水文気象災害を引き起こす.Rossby (1950)とArmi(1989)はジェット気流の蛇行と開水路流れとのアナロジーに着目したブロッキング形成の理論研究を行った.北野,山田(2017)は同理論を現実大気場に適用可能とし,ブロッキングの典型的な流れ場とジェット気流が有する比エネルギーとの関係を説明した.本研究では比エネルギーの理論を用い,1989年に太平洋にて多発した複数のブロッキングイベントの解析を行った.太平洋ブロッキングが発生する数日前に,日本の上空にて比エネルギーが高まったことが判明し,これはブロッキングの予測の向上に寄与する可能性を有する.
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© 2018 公益社団法人 土木学会
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