土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
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水工学論文集第62巻
流木群の曲げ変形を伴う堆積過程を説明する数値解析法の開発
長田 健吾清水 義彦
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2018 年 74 巻 4 号 p. I_763-I_768

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抄録
 既往の解析法は流木を剛体として扱うモデルが構築されてきた.しかし,実際の堆積において枝など変形する流木が橋脚などに絡むことで,より大きな堆積物を形成することもあり,橋脚への堆積過程を説明する上で流木の曲げ変形を無視することは出来ないと考えている.
 本研究では,流木の強度を拡張個別要素法により表現し,平面二次元洪水流解析とカップリングすることで,流木の曲げ変形を考慮できる新たな三次元流木解析モデルを開発した.解析法の検証として,流木強度を変化させた堆積過程に関する数値実験を行った.その結果,本解析法は,曲げ変形を伴う流木群の流下・堆積過程と,流木強度の違いによる堆積量の変化について説明できることが明らかとなった.
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© 2018 公益社団法人 土木学会
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