土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第63巻
流砂を対象とした間接的粒径計測方法の開発
小田 晃中村 倫明落合 実武村 武
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2018 年 74 巻 5 号 p. I_637-I_642

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抄録

 流砂の粒径を計測するためには掃流砂採取器などにより直接流砂を採取してふるい分け試験を行う必要がある.しかし,この方法では採取した砂礫を運搬するなどの手間がかかる上,急勾配河川を対象とした場合,採取自体の安全性にも問題がある.そこで,著者らは気中実験,静水実験,並びに流砂実験を行い,ステンレス製円柱を用いて弾性波を利用した間接的な流砂の粒径計測方法を提案した.これらの実験から弾性波から計測される接触時間と礫径との関係を示した.また,礫が集団で衝突した場合の礫数の計測特性や流水中における接触時間計測の特性を明らかにした.さらに,混合砂礫の流砂の粒度分布は,単一礫径と接触時間の関係式を使用することにより定性的に把握できることを示した.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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