土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
特集(平成30年西日本豪雨災害特別企画)
2018年7月豪雨による広島県の土砂災害の特徴 (1999年6.29災害と2014年8.20災害との比較)
森脇 武夫土田 孝橋本 涼太中井 真司加納 誠二海堀 正博
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2019 年 75 巻 1 号 p. 244-259

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抄録

 2018年7月豪雨によって広島県全域で土石流とがけ崩れが多数発生し,土砂災害による犠牲者は災害全体の直接的な死者の約80%を占め,土砂災害の重大性が改めて認識された.この災害以外にも広島県では豪雨による土砂災害が繰り返し発生している.本論文では,今回の災害と近年広島県内で甚大な被害を出した1999年6.29災害および2014年8.20災害について,被害の発生状況,被害をもたらした降雨特性と土砂災害発生の危険性,被害地の地質および地盤工学的特性を比較し,今回の災害の特徴を明らかにする.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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