土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第64巻
横浜・川崎を対象とした2016年8月22日豪雨時の浸水の再現計算
関根 正人竹村 尚樹馬場 航吉野 萌
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 75 巻 2 号 p. I_1249-I_1254

詳細
抄録

 近年,地球規模で気象の極端化が進行している.そのため,各地で豪雨が頻発している.これは大都市においても例外ではなく,ひとたび未曾有の雨が降れば,河川洪水や内水氾濫被害に見舞われる.本研究では鶴見川流域を含む横浜市と川崎市を対象とし,国土交通省のXバンドMPレーダー(XRAIN)によって観測された2016年8月22日の実降雨データを用いて再現計算を行った.過去にも東京都23区において精度検証を行ってきたが,今回の再現計算結果と当時の浸水深,河川水深の比較からS-uiPSが他都市でも適用できると確認できた.さらに今回は新たに川崎市の一部地域で側溝の取り扱っている.今後,S-uiPSが中度に都市化されたエリアでも適用できるよう,その取扱い方についても説明する.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top