2019 年 75 巻 2 号 p. I_1405-I_1410
2016年8月北海道豪雨において常呂川水系支川において,自流のみでは越水しなかったものの,本川からの水位上昇による背水影響を受けたことにより,越水に起因した堤防決壊が発生したと考えれている.しかしながら自流のみによる堤防決壊拡幅現象との共通点・相違点については明らかになっておらず,被害軽減技術検討のためにも現象の理解が重要である.この現象理解を目的に数値解析を用いた検討を行い,背水影響を受ける堤防決壊拡幅現象について,自流流量および川幅に応じて異なることを示した.