2019 年 75 巻 2 号 p. I_235-I_240
低平地湖沼への降雨流出現象を再現するために深層学習を用いたモデルを作成した.モデルは4層の順伝播型のものを作成し,学習アルゴリズムにはAdamを用いた.対象地は新潟県新潟市の鳥屋野潟である.入力を鳥屋野潟流域内での1時間単位の降雨と1時間単位の鳥屋野潟から周辺河川への排水機場吐き出し流量をとし,出力を鳥屋野潟への流入量としてモデルを構築した.主に入力値に対して,降水量,排水量それぞれで何時間前までさかのぼって入力とするとモデルの精度が安定するかについて検討を行い.精度が収束すると思われる入力値の選び方を降水量のみを入力とする場合と降水量と排水量を入力に含める場合とで得ることが出来た.また,モデルのネットワーク構造と精度の関係性を,3層のANNモデルと深層学習で比較した結果、モデル構造による影響は深層学習モデルのほうが少ないことがわかった.