2019 年 75 巻 2 号 p. I_289-I_294
d4PDFのような大多数のアンサンブル標本データを用いれば,1変量降水量の極値特性のみならず,2変量の極大降水量の依存特性さえもノンパラメトリック手法で検討できる可能性がある.しかし,単純に数え上げるだけでは,データから得られる情報の無駄使いになるだけでなく,多変量の極値が満足すべき整合性を検討しないのは,応用に必要な論理に矛盾が生じるかもしれない.本論文では,同時極値のノンパラメトリック手法に不可欠な理論を示し,2地点間の距離が離れると,極大降水量の互いの依存性が弱まることを定量的に示す.