2019 年 75 巻 2 号 p. I_433-I_438
本研究では,河川におけるプラスチックごみ輸送過程を明らかにするために,荒川の縦断方向複数地点においてマクロ・メソ・マイクロプラスチックごみの堆積量及び吸光スペクトルを用いた劣化状況の把握を行った.その結果,荒川下流部のプラスチックごみ堆積量は上・中流部よりも多かった.また,各地点の横断方向では,水際に比べてコンクリート護岸上の方が,メソ及びマイクロプラスチックの堆積量が多いことから,護岸上に長期滞在することで微細化が進行していることが示唆された.また,サイズ別の劣化度を調べたところ,マイクロ>メソ>マクロであり,細かなプラスチックほど劣化が進行している一方で,ほとんど劣化していないマイクロプラスチックも相当数存在することが明らかになった.