2019 年 75 巻 2 号 p. I_493-I_498
水制背後の減速や堆積促進などの目的に応じた適切な杭水制の設置方法を考える上では,水制下流の流れ構造について詳細な検討が必要である.本研究では,円柱を透過型水制として用い,杭群の具体的な配置方法の基礎的特性を明らかにするために,円柱を1列配置し直径と本数を変化させて,同じ透過率に対して円柱の直径と間隔の違いが水制背後の流れ構造に及ぼす影響について実験的に検討した.同じ透過率でも杭直径と杭間隔の組み合わせにより,水制背後の流れ構造は異なり,杭間隔が大きくなると通過流量が増大した.水制背後の減速率は透過率の減少に伴い増大するが,同じ透過率でも直径が大きくなるほど減少した.このような減速率の変化は相対杭間隔を用いて表現することができた.