2019 年 75 巻 2 号 p. I_601-I_606
流木の橋梁による捕捉過程について,水流,流木挙動の双方の三次元的挙動を直接考慮した3D-3Dモデルを構築した.水流のモデルにはURANS型基礎式を用い,流木は球体を連結して流木形状を表した.流木同士の衝突は個別要素法で評価した.既往の室内水理実験と同条件で数値解析を実施し,実験結果との比較によりモデルの妥当性を検討した.特に,流木動態の三次元性を支配する無次元数として修正流木リチャードソン数(DRI)を提案し,流木堆積の鉛直方向の沈み込みを表す沈下率と,流木の捕捉割合を表す捕捉率の修正DRIに対する依存特性を再現できるか否かに着目して検討を実施した.この結果,本モデルはDRIの増加とともに沈下率は低下し,捕捉率が増加するという既往の知見を定性的には再現できたが,計算結果は流木堆積の三次元性を過大評価する結果となり,モデルの改良の必要性が指摘された.