2020 年 76 巻 1 号 p. 166-176
令和元年房総半島台風と命名された2019年台風15号は,非常に強い勢力を保ったまま9月9日に千葉県千葉市に上陸した.千葉県内では7万棟以上の住家が一部損壊以上の被害を受けた.そこで本研究では,国際航業(株)と朝日航洋(株)がそれぞれ9月19~20日,9月27~28日に撮影した航空写真を用いて,千葉県房総半島の建物の屋根損傷部に覆われたブルーシートを抽出した.一部地域で目視判読を行い,それを検証用データとしてブルーシートの自動抽出方法を提案した.なお,国際航業と朝日航洋が撮影した航空写真の撮影条件が異なるため,両者には異なる自動抽出方法を使用した.最後に,ブルーシートの面積と屋根投影面積によって算出したブルーシート被覆率を最大瞬間風速と比較し,最大瞬間風速による屋根のブルーシート被覆率の予測関数を構築した.