2021 年 77 巻 2 号 p. I_1003-I_1008
プラスチックごみ汚染はグローバルな環境問題であり,河川から海域への5㎜以上のマクロプラスチック輸送量の把握は必須である.本研究では,IPカメラによる連続的な河川水表面撮影と画像解析法(RIAD)による人工系ごみ輸送量観測システムを構築した.RIADで得られる色差情報を精査し,水面と人工系,自然系ごみの色差分布は明確な差があり,それに基づいてごみの分類を行った.本観測システムにより三重県天白川とその排水路にて人工系ごみ輸送量の自動連続観測を行い,延べ34の出水イベントの観測結果を得た.これより,人工系ごみ輸送量は増水期の方が減水期より顕著に大きく,ファーストフラッシュ現象が確認された.増水期の人工系ごみ濃度の平均値は先行降雨指標APIとの関係が示された.