2021 年 77 巻 2 号 p. I_781-I_786
近年,総合土砂管理などの観点から置き土をはじめとした土砂還元の対策がなされている.本研究の目的は,置き土材料が河道内に広く供給されるような敷設位置を明らかにすることである.実験では砂州が形成された河床を対象とし,その砂州と置き土の相対的な位置関係を異なる条件に設定した.この検討を通じ,置き土材料に用いた着色砂の広がり方,ならびに置き土設置が砂州波長に与える影響を調べた.その結果,砂州前縁線の下流側の洗掘部から河床が上昇してくるような位置に置き土を設置する条件が最も河道内に土砂が供給されやすいことがわかった.また,置き土を設置した砂州は局所的な土砂供給量の増大により波長が長くなり,逆に直上流の砂州では時間遅れを伴って波長の短くなる傾向が示された.