2022 年 78 巻 2 号 p. I_277-I_282
近年の豪雨災害の激甚化に伴い,河川橋梁の流失が多発している.その要因は超過洪水の発生や橋桁への流木捕捉の影響が考えられる.本研究では,小型橋桁模型を使用した橋桁流失実験と3次元流況解析を行い,流木捕捉が橋桁への流体力特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする.ここでは,R2年7月豪雨で被害を受けた球磨川・西瀬橋をモデルにした模型実験とその再現計算を行った.その結果,橋桁への流木捕捉により,わずかな流量増加でも橋桁への流体力は急激に増加することが示された.また,流木捕捉量が大きいほど橋桁に作用する流体力は増加し,それには投影面積の増加が最も寄与している.三次元流況解析により,流木捕捉時の橋桁周辺における特徴的な流況特性を把握した.