土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第67巻
スパースセンサ位置最適化手法による効率的な雨量計配置手法の開発
塩尻 大也小槻 峻司齋藤 匠Mao OUYANG
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2022 年 78 巻 2 号 p. I_385-I_390

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抄録

 雨量計は降水量の時空間分布推定に大きな役割を果たし,効率的に雨量計を配置することが重要である.本研究では,情報科学分野で提案されているスパースセンサ位置最適化手法(SSP)を雨量計配置の問題に適用し,時空間分布推定に有効な位置を推定する.更に少ない観測情報から全体の場を復元する手法として,新たに局所アンサンブル変換カルマンフィルタ(LETKF)を適用する.気象庁の解析雨量を使用して,雨量計配置と場の復元を北海道を対象に行った.AMeDASの観測位置情報から場の復元手法をLETKFと最近傍法とで行い,LETKFがより高精度であることを確認した.更にSSPによる雨量計配置とAMeDASの観測位置からLETKFによる場の復元をそれぞれ行い,SSPによる雨量計配置が有効に機能することを確認した.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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