2022 年 78 巻 2 号 p. I_721-I_726
グローブ風速放射センサ(GAR)に異種径(4mm,12mm)のグローブ温度センサを併用することで,短波放射の測定精度を担保したまま,変動の大きい風速に対する感度を高められるかどうか検討した.加えて,従来GARに適用されていた熱収支解析手法によらない経験則に基づく風速測定の可能性も検討した.異種径グローブを併用することで,短波放射測定精度は若干悪化したが,GARを低消費電力化した上で風速測定精度を向上できることが明らかになった.また,4mmグローブに関しては経験則に基づく風速測定の有用性も確認された.