土木学会論文集D2(土木史)
Online ISSN : 2185-6532
ISSN-L : 2185-6532
和文論文
トレイン・シェッドに関する考察
金井 昭彦
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 73 巻 1 号 p. 12-27

詳細
抄録
 19世紀のヨーロッパにおいては,大都市の駅舎にはトレイン・シェッドが建設され,駅空間のシンボルとして君臨してきたが,現在においてもその圧倒的な存在感は失われていない.この技術空間であるトレイン・シェッドは,列車や旅客防護等の基本的な機能に加え,ホーム上のすべての移動を妨げないようにスパンを増大し,蒸気機関車の排出する煤煙を処理することが求められた.しかしながら,本研究では,この機能的側面に加えて,当時の技術や時代背景,鉄道の大衆化や国際化に伴う都市の玄関ホールとしての役割などを,エンジニア・建築家の言説,あるいは芸術家たちの描写から読み取ることによって,トレイン・シェッドの象徴的側面を明らかにし,その存在理由を総括的に考察することを目的とする.
著者関連情報
© 2017 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top