2013 年 69 巻 5 号 p. I_449-I_460
都市高速道路での突発事象の発生時には,普段とは異なる混雑状況が発生するため,可変情報板(VMS: Variable Message Sign)等による即時性の高い交通情報の提供が重要であるとともに,その情報メッセージが利用者行動に与える影響を分析することは施策を検討する上で重要であると考えられる.本研究では,都市高速道路走行時に突発事象の情報がVMSによって提供された場合の経路選択行動のStated Preference調査を行い,その行動をモデル化することで突発事象時の情報メッセージと経路選択行動との関係を把握することを目的としている.本研究では,渋滞区間の距離や旅行時間の情報による影響とともに,渋滞区間の増減傾向情報や料金体系が突発事象時の道路利用者の経路選択に与える影響を検討した.