2014 年 70 巻 5 号 p. I_463-I_475
本研究では,地方都市都心商業地域での路上駐車の非放置路上駐停車行動を,実態調査に基づく統計的分析からその特性を示した.街路の滞留機能1)については,昭和63年及び平成2年に交通対策本部2)が施策をまとめ,その中で「秩序ある駐車の推進」に表現されるように,いくつかの街路機能の共存が重視されるようになった.その結果,平成18年からは民間の駐車監視員による放置自動車の取り締まりが開始されたが,この放置自動車の重点的な取り締まりは非放置駐車の増加や駐車時間の長時間化を伴うこととなり3),アイドリングを伴う駐車の増加等新たな問題も発生している.統計分析では,この様な駐車特性相互の関係も考慮した.