2015 年 71 巻 5 号 p. I_101-I_109
本研究では,道路整備事業の事業段階におけるコミュニケーションツールとして,出雲大社門前の神門通りに継続的に設置したオープンハウスが果たした役割や効果について検証を行った.この結果,スタッフが中立的な「第三者」として住民や店舗と行政との架け橋となり,疑問・苦情等への対応や,コミュニケーションを経て策定された計画のフォローアップなど,関係主体間での円滑なコミュニケーションを実現できたことが確認された.また,工事期間中であることを活かしたイベントの実施などが,事業PRとしての大きな役目を果たしたことがわかった.