抄録
都市は,人々がコミュニケーションを行う場として,より一層その重要性を増している.本研究では,都市内におけるフェイス・ツゥ・フェイスのコミュニケーション(face-to-face communication) が都市の空間構造に及ぼす影響について分析を行う.その際に,コミュニケーションを行う主体間に働く相互作用を明示的に扱う点が本分析の特徴である.モデル分析の結果,均衡において起こり得る都市の空間構造が明らかとなった.また,交通費用の低下が都市構造の分散化を促すことにより,却って厚生の悪化をもたらす可能性があることが示された.