抄録
多くの地方都市において,地域の存立を維持していく上で,いかにしてまちづくりの担い手を育成するかが課題となっている.そうした背景の下,愛媛県松山市では,公民学の連携によって地域の課題を解決しながら,若者の地域定着を目指す仕組みとして,平成26年11月よりまちづくり実践学習プログラム「アーバンデザインスクール」の取り組みを開始した.本研究では,このスクールの活動内容と活動プロセスに着目し,まちづくり実践学習がどの様な形で地域連携や現実のまちづくりと関わったかを分析し,その実態と課題を明らかにすることを目的とする.その上で,現実のまちづくりに展開可能なまちづくり実践学習のあり方について考察する.