抄録
国際航空路線誘致の影響エリアを特定するために,訪日外国人流動表を用いた旅客IOモデルを開発した.論文の前半では,訪日外国人流動表について説明した後,これを用いた旅客IOモデルを提案し,国際航空路線誘致の影響エリアを特定する方法について説明する.また,論文の後半では,このモデルを用いて訪日中国人と訪日台湾人の影響エリアを比較分析した.その結果,訪日中国人については,成田空港,関西空港,中部空港,いずれの場合も3大都市圏の来訪者数が増加すること,しかし,成田空港が近畿圏や中部圏に与える影響よりも関西空港や中部空港が首都圏に与える影響の方が大きいこと,訪日台湾人については,成田空港は首都圏,関西空港は近畿圏,中部空港は北陸を含めた中部圏でそれぞれ来訪者数を増加させることが明らかになる.