土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
73 巻 , 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
和文論文
  • 中村 謙太, 溝上 章志, 橋本 淳也
    2017 年 73 巻 3 号 p. 135-147
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル フリー
     再配車を行わないワンウェイ型カーシェアリングは欧米をはじめとした世界のカーシェリングサービスの主流になりつつある.本研究では,ワンウェイ型の中でもステーションベースとフリーフローティングのサービス運用シミュレーションモデルの構築を行う.また,我が国への導入可能性がより高いステーションベースのシェアリングサービスの運用効率を高めるための最適なステーション配置問題について検討した.これらを熊本都市圏パーソントリップ調査データに適用して,種々のタイプのワンウェイ型シェアリングシステムの運用性能の評価と導入の要件を比較し,我が国におけるカーシェアリングシステムの導入可能性を検討することを目的とする.
  • 恩田 幹久, 木暮 洋介, 池田 清宏, 高山 雄貴, 大澤 実
    2017 年 73 巻 3 号 p. 148-164
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/20
    ジャーナル フリー
     経済地理学分野においてChristaller1)は,中心地理論を提唱し,一様平面における正六角形状の人口集積の存在を予測した.しかし,正六角形パターンの存在を検証する事は長年できていなかった.これに対して,Ikeda 他2)は,正三角形格子に対する群論的分岐理論に基づく二重フーリエ級数を用いたスペクトル解析手法により,正六角形状にパターンを検出し,科学的な裏付けを与えた.しかし,人口分布が本質的に正六角形状ではない可能性を否定するには至っていない.そこで本論文では,正方形格子に対する群論的分岐理論に基づく二重フーリエ級数を導入し,スペクトル解析を提案する.南ドイツを対象として解析を行った結果,両格子ともに正六角形パターンに類似したパターンを検出する事ができ,中心地理論の科学的裏付けを補強する事ができた.
  • 石倉 智樹, 鈴木 勇気
    2017 年 73 巻 3 号 p. 165-177
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/20
    ジャーナル フリー
     本研究は,社会資本の建設・更新費,除却費,点検や修繕などの維持管理費用や,健全度の概念を明示的に考慮した,インフラの長寿命化技術や維持管理技術の効率化がもたらす費用削減効果を分析可能なモデルを構築した.本モデルは,インフラのシステムを構成するストックを健全度ごとに集計化した状態変数として扱い,その推移をマルコフ過程により表現することで劣化プロセスを表現する点に特徴があり,計算負荷を軽減した動的計画法の問題として定式化されている.さらに,ストック長寿命化技術および維持管理技術の効率化がもたらす効果を数値シミュレーションにより分析し,通時的費用の削減効果としての便益評価に加えて,新設投資費とストック維持費と除却費の最適費用配分政策への影響についても定量的に示した.
  • 奥田 隆明
    2017 年 73 巻 3 号 p. 178-185
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/20
    ジャーナル フリー
     国際航空路線誘致の影響エリアを特定するために,訪日外国人流動表を用いた旅客IOモデルを開発した.論文の前半では,訪日外国人流動表について説明した後,これを用いた旅客IOモデルを提案し,国際航空路線誘致の影響エリアを特定する方法について説明する.また,論文の後半では,このモデルを用いて訪日中国人と訪日台湾人の影響エリアを比較分析した.その結果,訪日中国人については,成田空港,関西空港,中部空港,いずれの場合も3大都市圏の来訪者数が増加すること,しかし,成田空港が近畿圏や中部圏に与える影響よりも関西空港や中部空港が首都圏に与える影響の方が大きいこと,訪日台湾人については,成田空港は首都圏,関西空港は近畿圏,中部空港は北陸を含めた中部圏でそれぞれ来訪者数を増加させることが明らかになる.
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